のどがつまっている感じがする(のどの異物・痰が出そうで出ない)

これも多い相談です。

多くの方が耳鼻科を受診して、ほかに異常がないのに不快感が続き、薬局に相談にいらっしゃます。

 

ポイントは実際に痰が出たことがあるか?ないか?です。

実際に痰が出る場合やのどの異物が出た場合は副鼻腔炎などの相談に切り替えます。

「のどがつまってる。」

「のどに何かあるのに、呑み込めないし、吐き出せない。」

「のどの異物を実際に見たことはない。」

「首がしめられてる感じ。」

などなど症状の訴え方はひとそれぞれですが…。

 

西洋医学的には

①気管支が実際に細くなっていて呼吸しにくい場合…喘息薬(内服・吸入薬)

②副鼻腔炎・蓄膿症…鼻水を出しやすくする西洋薬を服用

③それ以外…西洋医学的所見では問題なし

↑今回の相談はこの③のタイプ

中医学的には

【梅核気(ばいかくき)】という症状です。古典にも出てくる症状ですから、昔の方も同じ症状に悩んだんですね。

文字通り梅の種がのどに詰まったような症状です。

「気」に問題アリ:気のめぐりが悪いことによる症状です。

奇病のように思われる方もいらっしゃますが、漢方薬局ではよくある相談です。

専門の漢方薬があり、スッと詰まり感がとれます。

 

実際に何かがのどから出てくるとかそういう漢方ではございません。

のどの詰まりを”散らす”漢方です。

 

香りがありますが、「気」の流れをよくする漢方はこの香りも特に大事なので飲みにくくてもお湯に溶かして服用!して下さいね。

 

(中医専門員・薬剤師:山本みねり)