漢方の赤ちゃん相談
不妊というと女性の問題と誤解されている方もまだまだ多いのですが、現在においては不妊の原因は男女半々でもっていることがわかっています。
赤ちゃんを授かるのも、育てるのも、ご夫婦ともにです。
女性だけ、男性だけ、では妊娠は成立しません。ご夫婦がお互いを思いやる気持ちで毎日を過ごす事が一番大切です。病院の不妊検査や不妊治療はあらゆる面において大きな負担になる場合もあります。是非パートナーと強い絆で歩んで頂きたいと思います。
漢方の赤ちゃん相談って何?
女性にも男性にも、本来、妊娠する力・赤ちゃんを産むという力が備わっています。
この力が何らかの原因によって弱まってしまっている場合、中医学の智慧を活用して、妊娠しやすい体づくりをしていくことが漢方の赤ちゃん相談です。
中医学の良いところは、体をパーツではなくトータルで考えるところです。
例えば、子宮というパーツで考えてその部位だけに集中的に対応するのではなく、子宮が弱まっている原因を、体全体だけでなく心も含めて考えて、対応していくのです。
妊娠力が弱まっている「何らかの原因」は、ほかにも不調をきたしていることがほとんどです。
女性なら生理痛、便秘、冷え性、お顔のくすみ・しみなど、男性なら精神力減退、かすみ目、偏頭痛、白髪など。「赤ちゃんが欲しくて漢方薬と養生を続けていたら、いつのまにかひどい生理痛と便秘がなくなった!」「疲れやすいしもう年だなと思っていたら、やる気がぐんぐんわいてきた!」といった感想を頂くことがとても多いです。
妊娠しやすい体づくり=健康で元気になること。
漢方薬は自然の動植物・鉱物など(生薬ショウヤクといいます)で出来ています。自然のちからを少しだけ借りて、元気に妊娠、元気に赤ちゃんを出産!を目指してみませんか。
周期法とは?
女性の健康は生理の状態でおおよそわかるものです。
生理痛があるか。
経血に塊が混じっていないか。
生理が3日で終わったり、1週間以上もだらだらと続いていないか。
生理がはじまってから、次の生理がはじまるまでの期間を生理周期といいます。
この生理周期を3つの期間に分けて、その期間にあった養生と漢方薬を用いて、妊娠しやすい体づくりをしていく方法を周期法(しゅうきほう)といいます。
生理期
生理がはじまってから終わるまでの期間です。
生理期は要らなくなった子宮内膜を排出する、子宮をきれいにお掃除する期間です。体温が下がるこの期間は体が冷えないよう特におなかまわりをしっかり温めてあげましょう。アイスやキンキンに冷えたビール、生野菜サラダ、お刺身お寿司といった生ものは体を内側から冷やしてしまいますので控えましょう。
また、生理で気と血の消耗が激しくなります。
黒豆・黒ごま・レーズン・ほうれん草・プルーン・ナツメなどでしっかり栄養をとりましょう。
卵胞期
生理がおわってからおよそ1週間ほどの期間です。この時期、子宮では卵胞の成長を促し、卵子を育てる期間になります。納豆や豆腐、卵、魚介類、赤身肉など、良質のたんぱく質や、小松菜・人参・ほうれん草・雑穀米といったビタミン豊富な食事で、良質な卵を育てましょう。
毎日ゆったりと気持ちは大らかに、たくさん運動して気と血のめぐりをよくしましょう。また、卵胞は夜中に育ち、排卵も夜が多いといわれています。出来るだけ10時、遅くても0時には就寝し、睡眠はたっぷりととるように心がけましょう。
黄体期
排卵を境に体温が上昇してくる残り2週間の期間が黄体期です。生理周期が28日であれば、生理がはじまってから14日目から28日目ということになります。
この期間は体を温めて良い血を作り、気と血のめぐりを良くすることが重要です。受精卵がしっかり着床してしっかり育てるように、子宮を温かくふかふかにしてあげましょう。
根菜、にんにく、生姜、ねぎ、鶏肉は体を温める食べものです。また、着床している可能性がある期間ですので激しい運動は避け、ウォーキングやストレッチ、太極拳といったのびやかで無理のない運動を心がけてください。
ストレスは禁物!
ストレスは男女問わず、心身ともに大敵です。お友達とショッピングしたりお茶したり、映画を見たり、散歩をしたり、自分なりのストレス解消方法を見つけて上手に発散しましょう。
無理しすぎないで!
母性本能からか?女性は頼まれたり、期待されるとついつい頑張ってしまうもの。
知らず知らずの間に仕事や家庭のこと、頑張りすぎていませんか?常に肩の力を抜いて、リラックスできるくらいの余力を蓄えておきましょう。
太田薬局では、あなたの体質や状態、状況にあった漢方薬だけでなく、毎日の養生方法やおすすめの食べもののアドバイスも差し上げております。
是非一度、ご相談ご来店ください!!
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