アトピー性皮膚炎・敏感肌の方の養生【入浴編】

アトピー性皮膚炎・敏感肌のかたの養生【入浴】

アトピー性皮膚炎の治療は半分が医療(薬)によるもの、もう半分が養生によるものと考えています。

お薬を飲んだり、塗っていても、

衣・食・住・行(行動・心構え) の部分も重要です。

衣:綿や麻などの衣類をお勧めします。冬場のウールなどのマフラーやセーターは首回りが痒くなる原因にもなりますので避けましょう。

食: 別記、食養生のページを参考にして下さい。

住: 部屋を閉め切らず風とおしよくしましょう。もちろんこまめな掃除を心がけて下さい。

行: 特に気を使って頂きたい入浴方法について詳しく説明します。参考にして下さい。

★入浴頻度・時間→ 

日本人はお風呂が大好き!ですが、トラブル肌のかたは『カラスの行水』が肌に負担がかかりません。夏場はシャワーのみ、清拭のみでも構いません。お風呂はぬるめ短めで。季節にもよるが38~40度くらいがベスト。入浴は5分間まで。

カサカサ肌の場合は潤いの生薬が入った入浴剤や、薬液なども使用。

★タオル→ 絶対ダメ…化学繊維・ナイロン製のタオルはやめましょう。体をこすり過ぎて必要な油分もとりすぎになりますし、摩擦で皮膚が乾燥します。タオルは綿か絹で。タオルを使わず、手で洗ってもよいです。

★石鹸 → 汗や軟膏が落ちる程度を目安にあらうので、必要無ければ使わない。洗いすぎに注意。皮脂を取りすぎないようによく泡立ててから洗う。

★シャンプー・リンス→ 頭と体ではを先に洗う。シャンプー、リンスの成分には髪のタンパク質の潤いを逃がさないようにする成分が含まれています。これらの成分は、毛穴をふさぎ、皮膚トラブルの原因にもなりますので、仮に背中についてしまっても洗えるように洗髪を先に済ませましょう。