赤ちゃん相談・不妊相談【はじめに】

不妊症とは…結婚後、避妊をしない状態で2年間妊娠をしない状態を言います。

(最近ではまだ妊娠していない状態ということで、『未妊(みにん)』という表現も使われるようになってきました。)

 

研修時代から含めても店頭でのいろいろな相談の中でも赤ちゃんの相談は少なくありません。

赤ちゃん・子どもだけが人生の全てではありません。仕事や趣味、他にもやりがいはあります。

そして、子供がいなくとも次の世代に愛情や知恵、知識をつなぐことは出来るのです。

(いうまでもなく、里親制度や養子縁組の制度もあります。)

どんな時でも、“夫婦円満で楽しく”が一番大切!ということを常に忘れずにいたいものです。

 

 

◆ご夫婦でよく話し合っていただきたい二つの事

子どもの問題はご夫婦の一生の問題です。

赤ちゃんが授かりにくい場合に希望に応じて不妊治療をしますが、不妊治療に関してもご夫婦で一度、真剣に話し合ってみて下さい。

ケンカになるかもしれない、涙を流すかもしれない、でもそれも大切な事だと思います。

妊娠がゴールではなく、出産がゴールでもない。出産すれば育児が待っています。

“赤ちゃん”“子供”を授かると表現しますが、100年生きる“人間”。

例えば「子供が二十歳になった時、自分たちは何歳くらいだろうか?」

あるいは 「自分の両親のサポート(介護)が必要になった時、子供は何歳くらいだろうか?」

など、ライフプランを俯瞰してみると、いろいろと考えが出てくるかもしれません。

 

①治療に取り組む期間

不妊治療をすれば半年から1年で妊娠する人もいますが、長期間にわたり、なかなか子宝に恵まれないケースもあります。

これは大きな問題です。35歳から55歳まで20年間不妊治療を続けますか?どうしますか?という事です。

「いつまで続くんだろう…」と思うと不安なものです、そしてもやもやしながら治療をしても効果は上がりません。

当店では、仮にでも“〇年間”とか、“○○歳まで”とか期間を決めて、

その期間内に養生や漢方薬の服用を積極的に行うほうがよいと考えています。

太田薬局では、年齢や原因にもよりますが、『2年を1クール』を基本に考えています。

②西洋医学の不妊治療をどこまで行うか

日本の不妊治療は世界的に見ても最先端、西洋医学の不妊治療も、望めば本当にいろいろな方法があります。

人工授精、体外受精(顕微授精)までが一般的になってきました。

経済的・肉体的にも負担がかかりますので、何年続けるか、どの治療まで受けるのか?

など事前に簡単に調べて、話し合っておくとよいかと思います。

病院に行って治療がスタートとしてしまうと、途中で休んだり、ストップしたりしにくいケースもあります。