男性のお悩み
「最近なんだか体がついていかない・・・」
「どうにも、やる気がわかない・・・」
例えばこの声を70歳80歳~の方から聞くのなら、自然な老化現象ですね、しかしまだまだですから、老化をなるべく穏やかに過ごしませんか?というお話になります。
問題なのは、20代30代40代の方から聞く場合です。
「もう年だ・・・」というには、まだ早すぎる年齢ですよね。
老化と関係の深い腎(じん)とオ血(おけつ)のお話
中医学で老化のキーポイントとして考えるのは、腎虚(じんきょ)と瘀血(おけつ)です。
中医学でいう腎とは単に臓器としての腎を指しているのではなく、精を蔵し、生長・発育・生殖、及び水液(水分代謝)、骨を主(つかさど)り、髄(ずい)を作るものです。
そのため、年齢や長患いの病気、何らかの原因によって腎の力が弱まり、腎精(じんせい)が不足すると、下半身が弱くなったり、歯や骨がもろくなったり、白髪や脱毛が増えたり、しわが増えたり、からだが乾燥したり、耳なりやめまいが起こったり、かすみ目になったり、(水分代謝が悪くなるので)失禁したり、尿の出が悪くなったり、(髄を作る器官なので)健忘や痴呆といった多様な症状が表れます。
逆にいうと、腎精(じんせい)が充実していればいつまでも若々しさを保つことができるのです。
腎気(じんき)は、男性は八の倍数(女性は七の倍数)で、変化を迎えます。
8歳で歯が抜け替わり、16歳で子どもを生める体になり、24歳で筋骨たくましく歯が生え揃い、32歳で心身ともに整いピークを迎える。40歳から徐々に腎精が衰え始め、48歳で体型が崩れてきて白髪がでてくる、56歳で筋が落ち精が少なくなってくる、64歳で歯も髪も抜け落ち子どももできなくなる。
もうひとつ、瘀血(おけつ:血の流れが滞っている状態のこと)も大きな原因になります。
人は血管とともに老いる、といわれており、血の流れがスムーズにいかなくなると新陳代謝が低下するだけでなく、しこり・黒ずみ・痛みといった形で表れてきます。脳梗塞、脳溢血、脳卒中、健忘症、痴呆症、悪性新生物、心筋梗塞、動脈硬化といった病気も、瘀血(おけつ)が深く関わってきます。
補腎(ほじん)と活血化オ(かっけつけお)で若々しく!
まずは腎(じん)を補うことが重要です。
腎を補うことを中医学では補腎(ほじん)といいます。補腎薬には陰を補う補陰薬(ほいんやく)と、陽を補う補陽薬(ほようやく)があります。
ほてり、のぼせ、口の渇き、暑がりといった症状がある方は陰を補い、機能低下、足腰の冷え、寒がりといった症状がある場合は陽を補います。これらは見立てを誤ると症状がますます悪化しますので、必ず専門スタッフにご相談ください。
次に滞った血液の流れを正常化することですが、中医学では活血化瘀(かっけつけお)という方法を用います。その代表的な生薬が丹参(たんじん)です。丹参には血液の流れをスムーズにするだけでなく血管そのものを強くする働きがあります。
血栓予防にはポリフェノール=葡萄に含まれるアントシアニンや大豆のイソフラボン、お茶などに含まれるカテキン、柿のタンニンなどが有名ですが、沙棘(サージ)フラボノイドの存在も是非知っていただきたいと思います。
漢方薬や健康食品を上手に活用し、日々の生活養生を行って、元気な毎日を過ごしましょう!!
毎日の生活養生方法 | ★おすすめ漢方薬と健康食品★ | |
★腎のために★ ◆ 春はのびやかに夏は適度に汗をかいて秋は気分を落ち着かせ冬は体力を温存するよう、四季にあわせた生活を心がけ、睡眠を十分にとりましょう。 ◆ 食事は腹八分を心がけ、冷たい飲食や生もの、お酒は控え、たばこはやめましょう。 ◆ 黒ごま・黒きくらげ・黒豆・山芋・豚肉・牡蠣・すっぽん・なまこといった腎の働きを助ける食べもの、水分代謝を良くする昆布を積極的に採りましょう。 ◆ よく笑いましょう。 |
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イスクラ八仙丸 (はっせんがん) [第2類医薬品] |
イスクラ杞菊地黄丸 (こぎくじおうがん) [第2類医薬品] |
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★血液のために★ ◆ ストレッチやヨガ、ウォーキング、水泳、太極拳など、こまめに体を動かしましょう。 ◆ ストレスは上手に発散しましょう。 ◆ 入浴は体を温め、血液の循環を良くし、緊張をほぐしてくれます。 ◆ ジャンクフードや加工食品、味の濃いもの、刺激の強いものは控え、にんにく・ししとう・玉ねぎ・らっきょう・トマト・ほうれん草・まいわし・サバ・アジ・うなぎなど血液をサラサラにしてくれる食物を積極的に採りましょう。 |
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イスクラ冠元顆粒 (かんげんかりゅう) [第2類医薬品] |
紅沙棘 (ほんさーじ) [健康食品] |
漢方薬はひとりひとりの体質や状態、症状によって合うものが違います。
服用の際は是非、太田薬局の専門スタッフまでご相談ください!