糖尿病と漢方

糖尿病の怖さとは…血糖値が高いだけで、普段の生活にいきなり支障をきたすことはありません。怖いのは進行することによる合併症です。三大合併症といわれるのが「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経症」「糖尿病性網膜症」。腎臓、末梢神経(足の先など、心臓からっ遠いところにある細かい神経)、目など細かい血管が通っている部分が血糖値が高い状態が続くことによってつまることが原因です。血糖値が高い…どろどろの水飴が血管を流れているようなもの と例えることもあるようです(ちょっとおおげさな感じはしますがニュアンスは伝わりますよね)。

糖尿病性腎症…悪化すると人工透析になります。人工透析中の患者さんもお元気に暮らしてらっしゃいますが、週3回、透析に行かなければならないので、大変です。

糖尿病性神経症…悪化すると足の壊疽。つまり腐ったような状態になってしまいます。切断するケースもあります。

糖尿病性網膜症…悪化すると失明の危険性があるので。糖尿病と診断をされたかたは定期的に眼科も受診することがほとんどです。

これらの合併症の怖いところは、合併症に至るメカニズムが同じなので、が併発する可能性があるという事です。片足の不自由な状態で、あるいは失明の状態で、人工透析も受けるという方もいらっしゃいます。(その方々にはその方々の日常の楽しみや幸せがあり、実際にお会いすると明るい方もいらっしゃいます、でも大変なことには変わりありません。)

他の病気もそうですが、遺伝的なものもあり、養生していても病気のほうがこちらに近づいてきてしまうケースもあります、ですが、予防できることは予防しましょう!血糖値のコントロールがうまくいけば合併症になることはありません。

 

太田薬局での糖尿病の相談

糖尿病の治療の主流は西洋薬です。当店は保険調剤も受け付けていますので、西洋薬にも精通した薬剤師がおります。西洋薬の説明もしながら、体質に合った漢方薬をお選びするのをサポートいたします。血糖値が高めの“予備軍”の方(西洋薬なし)も是非ご相談ください。

①瘀血体質

血液のながれの悪い体質。合併症予防に。

丹参、紅花、水蛭、川芎などの活血の生薬のはいった漢方

②陰虚・潤い不足体質

血液がどろどろ=濃くなりますので、潤いの部分を補う必要があります。

麦門冬、天門冬、地黄、枸杞、山薬など補陰の生薬のはいった漢方

 

その他、肥満を併発した場合、糖尿病の方の水虫、糖尿病性昏睡などの場合もご相談ください。

初回のご相談は電話でご予約の上、ご本人かご家族が来店してください。お願いいたします。

太田薬局 電話予約:0261-72-5593